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name織田 直子講師

affiliation

株式会社アクエリアス・ハート・ヴォイス
代表取締役

織田 直子 講師

profile

短大卒業後、デパートのインフォメーションに勤務後、フリーアナウンサーとして独立。2003年人材育成会社(株)アクエリアス・ハート・ヴォイス(旧(株)アクエリアス情報研究所)代表取締役に就任。企業、自治体、学校、個人を対象に、マナーや話し方講座を東京・名古屋・福岡・広島で開催している。また、国家資格キャリア・コンサルティング技能士2級として、キャリア・アップ、ワークライフ・バランス、メンタルヘルス指導も手がける。NHKカルチャー「話し方教室」、警察学校等で講師を務める。
著書「成功する声、デキる声」「主婦に突然、社長の役が降ってきて」

ビジネスマナーや話す力は「基礎力」。基礎力があれば、仕事も人生もうまくいく。

ビジネスマナーを向上させることが目的ではなく、それによって会社に貢献できるよう活かすことが重要

若手社員を対象にした研修では、いつも「基礎力を大切にしてください」とお話しています。ビジネスマナーも基礎力のひとつ。自分の個性を出すことばかり考えて、自分流のスタイルをいくらアピールしても、挨拶や身だしなみなど基本的なことができていなければ、周囲から認めてもらうことなど到底叶いません。基礎がきちんとしていればこそ、個性は自然に花開くのです。

そして基礎力は若いうちに身に付けることが肝要です。年を重ねてからでは、その機会を逸してしまいます。基本がしっかりしていればこそ、社会人としての軸もぶれないし、自分に対する自信へと繋がっていきます。

また、ビジネスマナーを“知っている”のと“できる”のでは全く異なります。「電話には感じ良く出た方が良い」ということは誰もが知っていますが、それをきちんと実践している人はどのくらいいるでしょうか。知っていても、できなければ何の意味も持ちません。

ただし、マナーはあくまでも目標を達成するためのひとつの手段にすぎません。「お茶を出す」ことで例えると、お客様に丁寧にお茶を出すことが目的ではなく、そのことでお客様に「教育の行き届いた会社だな」と好感を持ってもらい、会社に対する評価を上げてもらうことです。つまり、会社への貢献につなげることが、マナーを身につける最終目的なのです。

どんな業種や業態であっても、ビジネスマナーは最低限身につけておく『基礎力』なのです。

話し方=その人の生き方
話す力がつくと生き方にも自信がついてきます

ビジネスマナーと同様に、「話し方」もその人の印象を大きく左右します。どんなに素晴らしい話をしても、伝え方が悪ければ、不親切な感じや弱々しさ、自信のなさなどマイナスイメージを与えてしまいます。

アメリカの心理学者アルバート・メラビアンの法則によると、人の印象は「視覚情報」と「聴覚情報(耳から入ってくる声のトーンや話し方、言葉使い)」「言語情報(話の内容そのもの)」で決まります。そのバランスは視覚情報が55%、聴覚情報が38%、言語情報が7%。つまり、話の内容よりも話し方が大きく影響するのです。

一つの商品を売り込むにせよ、伝え方や話し方次第で、人は惹きつけられるし気持ちも動きます。気持ちが動かなければ、とうてい人は動いてくれません。同じメッセージを伝えても、プレゼン次第で相手の気持ちが変わってきます。東京オリンピックのプレゼンテーションも、発声練習、滑舌、目線の送り方、身振り手振りなど幾重にもトレーニングを重ね、その結果、人の心を動かし、東京招致を勝ち取った成功事例と言えます。

また、話し方だけでなく声の出し方もトレーニングで磨くことができます。私自身も、昔は人前で話すことが苦手で、自分の声に自信がありませんでした。自分の声は、生まれ持ったもので一生変えられないものだと思ってもいましたが、トレーニングを積むことで変わることができました。

現在、私の教室には80歳を超えた方たちもトレーニングに来られています。その理由を尋ねると、「地域のコミュニティーや家族とうまくコミュニケーションを取りたいから」ということです。幾つになっても目的意識と向上心を持ってトレーニングをされる姿は素晴らしいと思います。何歳からでも決して遅くはないのです。

何を考え、どう生きているかは、自然に話し方に現れます。話し方に自信がつくと生き方にも自信がつきます。自信がつくと、どんどん前進して活躍の場が広がり、仕事も人生も好循環を始めます。みんなが活き活きと話ができるようになると、会社の空気も自ずと変わってくるはずです。

話す力はきっとあなたの人生を素敵なものへと大きく変えてくれると思います。私は、話し方=生き方だと思っています。

研修において大切にしていること

織田講師の著書と発生練習用CDブックス。

私の研修では、パワーポイントなどは使わず、ケーススタディーやロールプレイングなど、体験型のプログラムが中心です。一方通行的にお話をするのなら、わざわざ同じ時間、同じ場所に集まる必要はありません。いろいろな人が集まっている場だからこそ、そこでしかできないものがあると考えます。

座学で多くの話を聞いても、聞くだけで終わってしまうのでは、役に立つ研修とはいえません。知識やスキルを職場(現場)で活かすには、「腑に落ちる」研修でなくてはならないと考えています。「腑」とは「臓腑」、考えや心が宿るところと言われています。考える、身体を動かすなどの体験を通して「気づきや発見」のある、「腑に落ちる」研修となるのではないでしょうか。

研修を受けた方から「やる気が出た」「自分の間違いに気がづいた」「明日から実行したい」という前向きな感想をいただくと講師冥利につきます。