
Vol.12
仕事の進め方が変わる!生成AIで実現する業務効率化と人材育成
~ 正しく理解し、現場で活用する力を ~
生成AIのいま
ChatGPTやCopilotなどの「生成AI」は、今や誰もが活用できるツールとなり、ビジネスの現場でも急速に広がっています。
報告書作成やメール文案、企画アイデア出しなど、社員一人ひとりの業務効率を高めるだけでなく、組織全体の生産性向上にも直結します。
しかし、
「どんな業務に活かせるの?」
「情報漏洩は大丈夫?」
といった懸念も少なくありません。
生成AIは”正しく理解し、ルールを守って使う”ことで、日々の業務を効率化し、生産性を高める強力な味方となります。
活用事例

◭ 図:生成AI活用シーンの例
● 報告書のドラフト作成
● メールやお知らせ文のたたき台
● マニュアルの文案化
● 企画アイデアのブレスト
● プレゼン資料の構成提案
こうした「下準備」や「発想補助」の場面で、大きな効果を発揮します。

◮ 図:生成AI活用シーン《ツールの具体例》
● ChatGPT
● Copilot
● Gemini
● Canva
● Claude
:
生成AIは万能ではありません。
AIごとに得意分野・機能があることを理解し、目的や用途に応じて最適なツールを使い分けることにより、業務効率や質を高めることが可能です。
活用前に知っておきたい3つの注意点
生成AIには便利さの一方で、次のようなリスクも伴います。
注意点 | 内 容 |
ハルシネーション(事実誤認) | 事実でない情報をもっともらしく提示することがある |
情報漏洩 | 社外秘や個人情報を入力すると外部に流出する恐れがある |
権利侵害 | 生成物に第三者の著作物が含まれる可能性がある |
これらを避けるためには、
● 情報の真偽を見極めるリテラシー
● 社外秘や個人情報は入力しない意識
● 生成物をそのまま使用せず、法令や著作権に配慮する姿勢
が欠かせません。
企業としても「利用ルールの整備・社員教育・安全なツール選定」が求められます。
AIは”限界を超える鍵”
生成AIは単なる便利ツールではなく、一人ひとりの可能性を広げ、これまでの限界を超えるための“鍵”です。
重要なのは「知る」ことより、実際に「試す」ことです。
現場で手を動かし、相談しながら活用の幅を少しずつ広げていくことが、組織力を高める第一歩となります。
AI時代に求められる力
これから重視されるのは「記憶する力」ではなく、
● 問いを立てる力
● 試してみる力
● 対話を工夫する力
です。
例えば、
「フォーマルなお礼状を作って」
「広告アイデアを3つ提案して」
といった具体的な指示を工夫することで、AIの力を引き出すと同時に、自身の”考える力”を養えます。
まずは小さく始める
生成AIは発展途上ですが、すでに業務で十分役立つレベルにあります。
● 定例報告のたたき台を作らせる
● 会議の議事録を要約してもらう
● マニュアルの初稿を整える
こうした小さな一歩から始めることで、抵抗なく取り入れられます。
未来をつくる組織に
生成AIを知っているだけでは何も変わりません。
社員一人ひとりが「実際に試し、活用する力」を身につけ、組織全体に広がってこそ、AIは企業力を高める武器となります。
そのためには、経営者や人事・教育部門が中心となり、ルールづくりや教育を少しずつ進めていくことが大切です。
そして何よりも、変化を恐れず挑戦し続ける姿勢こそが、未来を切り拓く力となります。
執筆者プロフィール
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