教育コラム

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 みなさま、こんにちは。私は有限会社NTXの野口と申します。講師や研修プログラムの設計など、企業の人材育成のお手伝いをする会社で代表をしています。この連載コラムでは人材育成に関する記事を寄稿していきます。連載第一回目のテーマは「管理職の役割とは?」です。

■そもそも管理職とは、何を管理するのか?

 私のキャリアのスタートはシステムエンジニアです。技術を学ぶことが楽しく、いろんなプロジェクトでお客様の業務を改善する事が楽しかったです。そうしているうちに、ある程度の年齢になると管理職に任命されました。技術を極める事をしてきた私に、管理職という役割を与えられ、戸惑った事を覚えています。そもそも管理職とは、何を管理するのか?どういう役割なのかと。先輩上司のしていた事を表面的にまねしてみましたが、上手くいかなかった事も多くありました。コンピュータを動かすのとは違い、人(部下)に動いてもらうのは全く異なるスキルが必要という事を痛感しました。

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■管理職の役割はプロ野球の監督に近い

 管理職の役割を考える時、プロ野球の監督をイメージするのがよいと思います。 監督は、基本的には自分では試合にはでません。試合の勝利は選手の活躍にかかっています。管理職も同様で、部下に活躍してもらわなければ業績をあげることはできません。また野球選手にポジションがあるように、部下も目標を設定し、効果的に働いてもらわなければなりません
 また、結果を出し続けるには、選手の育成が重要で、これは管理職も同様です。会社が存続し続けるためには、単年度だけでなく継続した成果が必要で、そのためには部下の成長が必須です。部下が成長するための環境を整え、会社が期待する事と、部下一人一人の欲求に関わっていく事になります。

■業績の目標を達成しつつ、部下を育成する

 つまり管理職の役割とは「業績の目標を達成しつつ、部下を育成する」ことです。どちらも簡単な事ではありません。『業績の目標達成』は昔に比べると、競争相手も多く、顧客の期待値は上がっています。私の体験からいいますと、受注する事も大変で、受注してからも品質や納期の要求が厳しいのが現状です。
 『部下の育成』についても同様で、以前に比べると価値観が多様化していろんな人がいます。ある人には上手くいくやり方が、別の人には上手くいかない。そして法制度も変わり、昔のようなやり方は通用しないどころか問題になるケースもあります。
 「業績目標を達成しつつ、部下を育成する」という管理職の役割は変わっていませんが、環境が大きく変化していますし、これからも変化し続けていくでしょう。

■PDCAサイクルを回し、行動を変え、時代の変化に対応する力をつける

 時代変化に適応しながら、役割を遂行するためには管理職自身が学習する事が重要です。学習とは、単に知識を得るだけでなく、気づきを得て、意識が変容し、行動が変わる事で初めて学んだと言えます。気づきを得るためには、現状の自分自身の行動を認識し(CHECK)、分析し(ACTION)、改善のための仮説(PLAN)を立て、その結果(DO)を再び分析する事でPDCAのサイクルを回す事です。 管理職の研修が必要なのは単に知識を習得するだけではなく、このPDCAサイクルを回し、行動を変え、時代の変化に対応する力をつけてもらうことなのです。

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次回から、管理職に必要なスキル・心構えなどについて解説していきます。

執筆者プロフィール

野口 和裕(有限会社NTX/メイツ中国契約講師)
キャリアのスタートはシステムエンジニアとして一部上場企業や官庁で各種システムの設計に従事。平成16年能力開発研修を業務とする有限会社NTXを立ち上げ、代表取締役就任。現役のエンジニアとして現場感覚を伝える研修には定評がある。専門はチームワークを引き出し組織を活性化させる手法として、ファシリテーション、リーダーシップ、コーチング等の研修や、イノベーションを起こすダイアログ研修、学習する組織など。
Webサイト
http://www.ntx.co.jp/

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